こんにちは、ケーズファクトリーの前田です。
 
3月も後半となり、気温も徐々に上昇してきました。
 
気温が20度を超えたあたりから、エアコン(冷房)の出番となります。
 
今回は、カーエアコンが効かない、冷えないトラブルの原因や
 
修理方法などについてお伝えしていこうと思いますので、
 
最後まで読んでくださいね!

カーエアコンの仕組み

自動車のエアコンの仕組みとしては、

エンジンに取り付けられたコンプレッサーで高圧に圧縮された

エアコンガス(液体状)を配管を使って室内のエバポレーター内に

エキスパンションバルブという装置を使って噴射すると

エアコンガスが霧状になり、気化熱で暑い熱を奪てエバポレーターが

冷却されます。

エバポレーターの外側にブロアーファンで風を送り込んで、常温の空気を

冷やし、その冷えた空気がダッシュボードのエアコン吹き出し口から

排出され、室内を冷やすという仕組みになっております。

かんたんに判り易くご説明しますと、霧吹きで手や腕に水分を吹き付けると

少し冷んやりする現象を機械的な装置にしたものです。


ベンツのエアコンが冷えない原因

ベンツのエアコンの風が冷たくならない、効かない原因としては、

次のような事が考えられます。

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・エアコンガスの不足

・エアコン装置の機械的な故障

・エアコン装置の電気的な故障

・吹き出し口から風が出ない

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エアコンガスは、その車にあった充填量があります。

ベンツであれば、大体600g~1000gです。

国産車は、大体400g~500g位でしょう。

ワンボックス車でツインエアコンがついている場合は、

1割から2割増しとなります。

規定の充填量であれば正常に作動しますが、規定値から

2~3割エアコンガスが少なくなると、何となく生ぬるい風が出てきたと

体感につながります。

機械的な故障の場合は、即座にエアコンが冷えなくなるケースがほとんどです。

たとえば

・コンプレッサーの焼き付きや圧縮不良

・エキスパンションバルブの故障

・電動(コンデンサー)ファンの故障

などです。

電気的な故障の場合は、冷えたり冷えなかったりと

その時々で効き具合が変わります。

・エバポレーター温度センサーの故障

・高圧ガスの圧力センサーの故障

・日射センサーの故障

・室内・室外温度センサーの故障

など、今の車にはいろいろとセンサーが取り付けられていて

エアコンのコントロールユニットで制御しますので、

センサー系のトラブルも多く見受けられます。

吹き出し口から風が出ない

エアコンの風量を最大にしているのに風が出ない場合は

ブロアーモーター(ブロワーモーター)系の故障が考えられます。

故障が考えられる部品構成は、次の通りです

・ブロアモーター

・ブレアファンレジスター(抵抗器)

・ファンの電源ヒューズ

・配線の劣化による接触不良

・コントロールパネル・ユニット

年数がある程度経っている車はモーターの焼付きが多いですが、

そうでない車の場合は、モーター以外が疑わしいと思います。

ベンツの暖房が出ない

暖房とエアコンは同じ装置から空気(風)が出ますが、内部では

別のものとなっています。

暖房(ヒーター)は通常エンジンの冷却水を室内に送り

ヒーターコア(ヒーターラジエター)を温め、そこに

ブロアーモーターで空気を送って空気を暖めて温風にします。

ハイブリッド車などは、電気式ヒーターとなってます。

暖房が利かない場合の故障原因は、下記のようになります。

・ヒーターバルブ(ヒーターコック)の故障

・ラジエター液の量の不足

・サーモスタットの故障で水温が上がらない

などが考えられます。


ベンツのエアコン修理費用の目安

故障原因がそれぞれありますが、エアコンが故障してしまった場合

どれくらいの修理費用が掛かるのか見ていきましょう。

エアコンガスの補充

 

メルセデスベンツの場合、全量で1000g使用しているケースが多いので

エアコンが冷えなくなった時には、400gは少なくなっていると思われます。

400gを補充した場合、大体5000円前後の予算で補充が出来ます。

エアコンコンプレッサー交換

エアコンコンプレッサーの焼付きでエアコンが冷えない場合、

コンプレッサーと同時にストレーナー(リキッドタンク)も

交換する必要があります。

エアコンガスを一度抜いてしまうので、出来れば

エキスパンションバルブも同時に交換したほうが良いと思います。

修理費用的には、車種によって大分変わってきますので幅がありますが

12万円~20万円くらいにはなります。

修理前に見積りを貰ってから修理しましょう。

ガス漏れによる故障修理

ガス漏れを起こす箇所と費用は、下記の通りです。

・コンプレッサー  前述のとおり

・高圧・低圧ホース  3万円~

・コンデンサー    5万円~

・エバポレーター   20万円~

・それぞれの接続部分 2万円~

車種や取付方によってかなりの幅が出ると思いますので、

こちらも修理前に見積りを貰いましょう!


ベンツ・エアコンのメンテナンスとチェック方法

日頃何も気にせずに、クルマに乗っていますが、

エアコンが故障しないようにメンテナンスも必要です。

最近の車輛のエアコンコンプレッサーは電子制御で

回転数を制御しています。

どういう事かと言いますと、エアコンガスが正常な時には

1500回転~2000回転で回って圧力を制御していますが、

ガスが不足すると強制的に圧力を上げようとするために高回転で廻ります。

当然、機械的に無理が生じて消耗が進みますので、コンプレッサーの故障に

つながるという事です。

エアコンガス不足がコンプレッサー交換の原因で一番多い物となります。

一年に一度は、エアコンガスの量のチェックをしましょう!

当店も導入しましたが、エアコンガスのクリーニングも

故障予防には有効です。

車輛のガスを一度、専用の機械で抜き取り、不純物(空気やオイル)を

分離して、規定量のガスを元に戻して上げる方法です。

こちらがそのマシーーン!

1回の施工で、15000円程掛かりますが、故障した時の修理の費用を考えると

安価ではないかと思います。是非おススメします!!

最後に、エアコンの故障ではありませんが、エアコンフィルターの交換も

1年に一度お勧めします。

ホコリや花粉などを室内に入れないように、フィルターが取り付けてありますが

フィルターに詰まりがあると、吹き出し口からの風量も落ちますし、

悪臭なども発生しますので、1年に一度は交換をおススメします。

快適なドライブを楽しんでいただけるために、メンテナンスは定期的に行いましょう!

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お問い合せボタンがありますので、ご連絡・ご相談下さい。

お電話でのご相談・お問い合せも大歓迎です!!

エアコンガスクリーニングの施工もご予約お待ちしております。

ベンツのエアコンメンテナンスと修理は、ベンツ修理専門工場のケーズファクトリーにお任せください!!

それでは、次の記事でお会いましょう!!


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